東京大学文科Ⅱ類/阿部 秀汰(甲陽学院)

「塾」「予備校」といった存在を一様に捉えてわけもなく敬遠していた僕は、昨年の4月にこの塾に入塾してすぐに、自分の考えがただのステレオタイプだったと気づいて後悔するとともに、瞬く間に高進という特異な空間に心惹かれていきました。高進は、授業の質や生徒のレベルは紛れもなく高い水準にあった一方で、そういう場所としては珍しく(本当に珍しく)、「できる」子たちの発する「ピリピリした空気」のようなものをほとんど感じない、極めて優しい雰囲気の場所だったのです。たとえば、僕たち生徒との距離がなんとも近く、気兼ねなく質問や相談をすることができた先生方。意外と優しくて、意外とノリのいい事務員さん。そして、どんなときも元気をくれた友人たち。自習室の外でのみんなとの何気ないやり取りこそが、勉強を頑張る原動力でした。毎日同じ場所で同じ仲間と出会えたこと。彼らと支え合い、高め合いながら、ともに努力を重ねられたこと。くじけそうになっても再び立ち上がれたこと。こうしたことは今でもなお、僕にとってかけがえのない大切な財産です。今一度、高進という居心地のよい環境を作ってくださった全ての方々にお礼を申し上げるとともに、高進で一緒に勉強した友達全員に感謝の意を示したいと思います。みんな本当にありがとう。