京都大学 文学部/木下 多恵(天王寺)

私は圧倒的に勉強が嫌いです。
たった1問の数学が解けない悔しさも、英語の単語が思い出せない歯痒さも、机に向かってただ漫然と時間が過ぎゆくのを待つ無意味さも、虫酸が走るほど大嫌いです。

実際に試験勉強は一夜漬けだし、暇さえあれば布団に潜り込むような生活が続いていました。
そういった中で1年の終わりに英語科の宮田先生が高進を卒業することになり、授業の最後に少しお話をしてくださいました。
もうはっきりとは覚えていないけれど、それは「人は自分の好きなことをしなければ生きていけない」という言葉で締め括られていました。
私は3年間高進に通ったけれど、この言葉が一番印象に残っています。

きっと人は、何か目的や目標がないと何事も完遂することは難しいのだと思います。
受験にも同じことが言えるからこそ、皆さんには夢を持って前向きに取り組むという難解な課題を是非こなして欲しいと思います。